咳が止まらない時におすすめの漢方薬9選

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咳が止まらない時の対処法としてまず思いつくのが、咳止め薬を服用することです。

咳止め薬は大きく分けて、痰を伴わない乾いた咳の時に使う中枢性鎮咳薬、痰を伴う湿った咳の時に使う末梢性鎮咳薬、気管支の炎症を抑える咳を起こさせない薬、そして漢方薬の4種類があります。

漢方薬は、他の咳止め薬と比べて、妊娠中でも飲めたり、胃の弱い高齢者や、あまり強い薬が服用できない子どもでも飲むことができるため「咳を止めたい、でも事情があって薬が飲めない」という方にとって非常に便利なお薬です。

また、近年では漢方の効果が科学的に明らかにされてきたり、その有用性に注目が集まっています。

ここでは、そんな咳止め薬4種類の中から咳が止まらない時におすすめの漢方薬の選び方や、厳選した9つの漢方薬をご紹介いたします。

漢方薬と他の薬との違い

そもそも、漢方薬と他の薬(中枢性鎮咳薬、末梢性鎮咳薬、咳を起こさせない薬)は咳へのアプローチの仕方が違います。

他の薬では、乾いた咳は中枢性鎮咳薬、湿った咳は末梢性鎮咳薬のように、咳の原因を「呼吸器の炎症によるもの」と「細菌の感染によるもの」に区別して、「細菌の感染によるものであれば、防衛反応である咳をむやみに止めるのは細菌の感染の悪化を招いてしまうため、痰を切りやすくするお薬や気管支を拡張するお薬」。

一方で「呼吸器の炎症に夜ものであれば、咳そのものを止めるお薬」といった具合に、その原因にピンポイントでアプローチを行います。

一方で漢方薬では、咳の原因を区別しません。

これを五臓六腑の1つである「肺」の異常と考え、肺へのアプローチを行います。

そのため、主に原因ではなく、次のような要素によって薬を選んでいくのが一般的です。

  • ・痰の状態(痰の粘り気や多さ)
  • 咳の状態(乾いた咳か、湿った咳かどうか)
  • 他の症状(悪寒、喉の痛み、鼻づまり、関節痛、発熱など)
  • 体力の有無

他の薬に頼らなければ治療できない場合もある!

通常、咳や痰などの症状は漢方薬の服用によって改善できることが多いですが、例えば肺炎や結核、肺の悪性腫瘍(がん)のように漢方の力では治らないものもあります。

そういった場合には、漢方薬だけではなく、それ以外の薬を使ったりします。

また、細菌感染が関係している気管支炎には漢方薬ではなく、抗菌剤を使いますし、気管支喘息の場合にはステロイドによる治療が一般的であり、発作を止める薬としては気管支拡張剤や点滴による治療が必要になります。

このように漢方薬は万能ではなく、得意不得意があるため、そこは漢方薬だけに頼らず、状況に応じて他の薬も併用していくことが大切です。

そのため、まず咳が止まらない時には、まずその咳が漢方薬向きの咳なのかどうかを確認する必要があります。

咳が止まらない時におすすめの漢方薬の選び方

咳止め効果の期待できる漢方薬は、先ほどご紹介した通り「痰の状態」「咳の状態」「他の症状の有無」「体力の有無」で選びます。

粘っこい痰が出る場合

粘っこい痰が絡むような湿った咳が長く続く場合には「清肺湯」を選ぶのが一般的です。

「清肺湯」は「麦門冬(ばくもんどう)」や「貝母(ばいも)」「天門冬(てんもんどう)」など咳止めや去痰、炎症を抑える作用のある生薬を混ぜ合わせて作られた漢方薬です。

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粘っこい痰が出る強い咳の場合

粘っこい痰が絡むような湿った咳が強くでる場合には「麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)」を選びます。

この漢方薬は主に体力のある方向けの漢方薬です。強い咳がでる場合、一時的な咳止め薬としても使われることがあります。

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粘っこい痰が絡みえへん虫が止まらない場合

喉のおくに痰が絡み、えへん虫や咳払いなどが止まらない場合には「柴朴湯(さいぼくとう)」がおすすめです。

この漢方薬は「小柴胡湯(しょうさいことう)」と「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」を合わせた薬で、痰が絡み、喉に閉塞感が場合によく使われます。

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水っぽい痰が沢山でる場合

水っぽい痰がよく出る乾いた咳の場合には、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」を選ぶのが一般的です。

また、他に水っぽい鼻水や、悪寒、喉の痛み、発熱を伴う場合についてもこの「小青竜湯」を選びます。

ただし、心臓病や高血圧の方、高齢者の方は副作用で頻脈や動悸、血圧上昇などが起こる場合がありますので慎重に使うようにしましょう。

また、同じく副作用としてむくみや血圧の上昇が考えられるので、アルドステロン症やミオパチー(筋肉障害)、低カリウム血症の方は使用を控えた方が良いと言えます。

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加えて「冷え」がある場合

水っぽい痰や水っぽい鼻水、悪寒、喉の痛み、発熱などに加えて、体の「冷え」を感じる場合には、「苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)」を選びます。

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また、同様の症状で体の「冷え」がさらに強い場合には「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」を選びます。

ただし、副作用で頻脈、動悸、のぼせ、唇や舌の痺れなどが現れる可能性があります。

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乾いた咳が続く場合

コンコン、ケンケンといった痰をあまり伴わない乾いた咳が続く場合によく用いられるのが「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」です。

この漢方薬は古くから咳の治療に使用されているもので、滋養、去痰(痰を切る)、鎮咳(咳を止める)作用をもつ生薬を混ぜ合わせて作られています。

また乾いた咳だけではなく、痰が絡まって切れにくい場合などにも使われることがあります。

乾いた咳を止めるために使用される、中枢鎮咳薬は咳をするシステムに作用し、咳自体を止めるお薬ですが「呼吸器学会」のガイドラインによれば、眠気などの強い副作用などによりあまり服用が推奨されていません。

一方で「麦門冬湯」はそれに比べて副作用が少ない(むくみや血圧上昇などが副作用として起こる可能性があります)ため、そういった意味でも乾いた咳が続く時には「麦門冬湯」がおすすめです。

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痰が少なく、喘鳴のある咳の場合

喘鳴とは息をするとヒューヒューとゼーゼーと聞こえる音のことです。

これがある乾いた咳や痰が少ない咳の場合には「神秘湯(しんぴとう)」を選びます。

いわゆる痰の少ない気管支炎や気管支喘息の方の気管支を拡張し、呼吸を楽にしてくれる漢方薬です。

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強い咳が出る場合

強い咳が出る場合には「麻黄湯(まおうとう)」を選びます。

主に強い咳だけではなく、喉の痛みや鼻づまり、悪寒や発熱、関節痛といった風邪のひきはじめの咳や、気管支炎などの時によく使われるお薬です。

インフルエンザの治療薬としても近年使われています。乳児が風邪を引いた時や関節リウマチ、気管支喘息などにも使われることがあります。

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まとめ

いかがでしたか?中枢性鎮咳薬や末梢性鎮咳薬、ステロイドなど咳を起こさせない薬などとは違い、咳止めとして漢方を使うメリットはやはりその副作用の少なさです。

虚弱体質や副作用などに弱い体質の方や、高齢者、妊娠中の方、子どもさんなどでも一部を除き、服用することができます。

そのため、中枢性鎮咳役などの市販の咳止め薬の一つとして、漢方役も選択肢の一つとして加えてみてはいかがでしょうか?

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